事実そんな深い哲学

投稿者:User icon mini xcbhdk 投稿日:2016/05/18 16:53

 前に述べたように、かって天風はヒマラヤの奥地カンチェンジュンガ
の岩山でヨガを体験した。その機会を与えてくれたのは大哲人カリアッ
パ聖者だったが、彼が直接教えてくれたことは何もなかった。
 インド哲学では難しいところまでいくと「それから先は自分で悟れ」
と突き放されてしまうのだ。の境地は、文字や言葉
で師から弟子へ伝えられるものではあるまい。無理に実践してしまうと、
一見したところではいかにも似ているように見えても、おそらくまった
く異質のものになってしまうことであろう。精神的な最高の悟りは、自
分自身で究める外にはない 改善膚質
 天風が自ら悟ったのは、ヨガ哲学の中でも最も階級が上のラジャとカ
ルマの哲学であった。

 彼によればこれは最高の精神方面のヨガである。

 その中で彼が、一年七ヵ月かかって会得したのが「クンバハカ」とい
う方法である。
 これは「最も神聖な状態」という意味で、これを会得してはじめてヨ
ガ修業のための難行苦行が可能になるという 周海媚 膠原抗老槍
 この秘法を天風が実生活で無理なく活用できるように組み上げたのが
以下に述べる「天風式クンバハカ」である。

 ① 腹が立ったり、悩みごとが消えなかったりするとき、すぐに肛門
   を締める。
 ② そして下腹部に力を込め、同時に肩の力を抜いてストンと落とす。
 ③ これで感情や感覚の刺激衝動が心に感じられても神経系統にまで
   影響を及ぼさなくなる。

 これが天風の秘法である。この方法について「錬身抄」ではもう少し
詳しく述べられている reenex膠原自生

「肛門を意識的に軽く締めると同時に、肩先の力を抜いて、その全部を
極めて緩やかにして、さらに下腹部すなわち臍下丹田に力を入れるので
ある。そうしてから、できるだけ静かに、できるだけ長く、そして深く
呼吸するのである。
 ただし、この場合、ことさらに下腹部まで息を吸い込もうなどという
在来の新呼吸法のような意識動作は少しも必要としない。ただ、無邪気
に、自己調和体勢で、その呼吸が静かに深く長くさえすればよいのであ
る。
 この実行は一日三呼吸から五呼吸ぐらい。一日のうち機会あるごとし
ばしば行う。朝起床時と夜就寝時の直前には五から十呼吸行うがよい」

 心身に悪い影響を及ぼすようなショックやストレスがこれによって素
通りしていく。
 重大な病へ引き摺り込まれたり、仕事で大失敗をするような危険から
こんな簡単な方法で逃れられるということは実に感謝すべきことである。
それを天風はあっさりと公開してくれているのだ。

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