2014年のゲームを振り返る:『ゲームクリア屋』

投稿者:Material 204926 1 mini 井戸乃博士 投稿日:2015/02/24 23:51 【レビュー】

どうも。2014年限定の時の旅人、井戸の博士です。
今回は趣向を変えて、Rmakeユーザーの方が考えたオリジナルキャラ、
いわゆるオリキャラについて語ってみよう。


井戸の博士の助手、ラヴィアンです♪
確かにRmakeにはたくさんのオリキャラがいらっしゃいますね。
ドット絵だけでなくイラストが描かれたり、
キャラ同士の交流があったりして、
Rmakeにとって欠かせない存在になってきています。


2014年にも、さまざまなオリキャラが
新しくRmakeにデビューしておられる。
この場を借りて何名か紹介させていただこうかな。


お願いします。博士♪
なお、このページに掲載されているイラストは、
特に記載がない限り博士が脳内妄想で勝手に描いたものです。
あらかじめご了承ください。




こちらの方は「ルティゲル」さん。
2014年3月ごろにRmakeにデビューされておる。
ゲームや素材を公開されているほか、
ときどきブログに出没しては、
相棒の「みちの」さんと辛口ガールズトークを繰り広げたりしておられる。
ゲームよりもブログでお見かけすることが多いかもしれん。


世界観がしっかりしていて、
クオリティの高いゲームや素材を作られている方ですね。
博士もゲーム制作の際、ルティゲルさんの音楽素材やアニメ素材には、
たいへんお世話になっています。




こちらは初代そこ兎さんのオリキャラ、
ウサギの「うー軍曹」とオオカミの「いー」だ。
他にもう一名、ネコの「ねー」というキャラがいる。
いずれも同氏が発案された企画『進撃のまじたい(略)』でデビューされておる。
現時点でゲームには登場しておらず、ブログでの活動が中心だが・・・


もともと、この企画のイメージキャラとして登場された方々ですから、
ゲームに登場される機会は少ないかもしれませんね。
でも不思議な味があるキャラクターで、
けっこう愛されているような気がいたします。

初代そこ兎さんの企画『進撃のまじたい(略)』については、
こちらをご参照ください。現在も進行中ですよ♪



ところでラヴィ君、
新しく登場したRmakeのオリキャラの中で、
2014年に最も活躍したキャラというと誰だと思うかね?


最も活躍された方ですか・・・
いろいろと思い浮かぶので、はっきりとは言えませんが・・・
博士はどうお考えですか?
このレビューのタイトルを見ると
答えが出ているような気もいたしますが・・・



さすがはラヴィ君、フォローにそつがないな。
では、わしが考える2014年に最も活躍した、
Rmakeオリキャラの一人を紹介しよう。



ドリームさんのオリキャラ、「ゲームクリア屋」だ。
正式な種族名は「えんぴつくん」というらしい。
その名のとおり、短くなるまで使った鉛筆のようなシンプルなデザインが好評で、
このように他の方のゲームに登場したりイラストを描かれたりして、
たいへんな人気だったのだぞ。



おっしゃるとおり、どこから見ても鉛筆ですね・・・
シンプルでかわいらしいキャラクターですが、
ゲームではどのようにご活躍されたのですか?


もともとは、ドリームさんが制作された同名のゲームで、
Rmakeデビューを果たしたのだ。
2014年5月1日に公表されておる。
それでは本題に入ろうか。
このゲームについて詳しく説明しよう。


【存在しないゲームか、公開されていないゲームです】




《ストーリー》

プレイヤーは勇者だ。
たった今、どこかの魔王をやっつけて、
意気揚々とお城に帰ってきたところだと思ってほしい。

当然、賞賛とねぎらいの言葉をかけられ、
ほうびをもらい、あわよくば王位継承の話も出るかと期待していたら、
王様は妙なことを言った・・・


(※画像はイメージです。)


ここで「ゲームクリア屋」が登場するわけですね。
ゲームクリア屋さんに行けば、
ゲームをクリアさせてもらえるということですか。
お金でも払うのでしょうか・・・


まあ、行けと言われれば、行くしかないよね?
とりあえず早くクリアさせてもらおうと、
勇者はゲームクリア屋の元に向かったのだが・・・




えっ?
・・・あの、意味がわからないんですが・・・
この鉛筆さんがクリアさせてくれるんですよね?
ど、どうしてこんなに冷たい態度なんですか?
いったいどうしろと・・・


さあ、困った。
そこでプレイヤーに試練が与えられる。
何とか知恵を絞って、
ゲームクリア屋にゲームをクリアさせてもらうのだ。


勇者の立場からすれば完全に二度手間ですよね、これ・・・
でも鉛筆さんの態度を見る限り、
そう簡単にはクリアさせてくれなさそうですね・・・
どうすればいいのでしょう・・・?


では、少しだけヒントをやろう。
このゲームに必要なのは勇気でもなければ、正義でもない。
ただひとつ、「あきらめない」ことだ。
根気強く挑戦し続ければ、やがて道が開けるだろう・・・

思えば、ここに来るまでには、
経験値稼ぎのためにメタルなんとかを狩ったり、
レアアイテムを探して同じダンジョンをウロウロしたり、
様々な苦労があったはずだよ、たぶん。
その苦労を思えば、きっと諦めずにこのゲームをクリアできるはずだ!



《そして伝説へ・・・》

さて、この『ゲームクリア屋』は、
一発ネタで終わるかと思われた周囲の予想を見事に覆し、
わずか4日後にまさかの続編が出た。


【存在しないゲームか、公開されていないゲームです】



前作から、あまり状況は改善していないようですね・・・
商売としてやっていけるのかどうか、
ちょっと心配してしまいますが・・・


まあ、これも試練だと思って頑張ってほしい。
ポイントは前作と同様、「あきらめない」ことだ。
いろいろ根気強く試してみることだね。

さらに、この後も続編が出続けて、
現在『ゲームクリア屋4』まで出ておる。
ぜひとも挑戦してもらいたい。


【存在しないゲームか、公開されていないゲームです】
【存在しないゲームか、公開されていないゲームです】

4作品も作られているんですか。
どの作品も一定以上の評価を得られているようですし、
ちゃんとしたシリーズ作品になっているんですね。


まず最初の発想がおもしろかったからね。
ユーザーに広く受け入れられたのだろう。
続編でも最初の発想を受け継ぎながら、
それをうまく発展させておる。
個人的に『3』のアイデアには特に唸らされた。
毎回ちゃんと楽しめるゲームになっていて、
立派にシリーズ作品として通用すると思うよ。



《伝説は続く》

このように『ゲームクリア屋』シリーズは、
ゲームとして好評だったのだが、それだけでは終わらなかった。
ここがこのゲームのすごいところで、
ついには『みんなのゲームクリア屋をつくろう!』という企画にまで発展したのだ。



この企画は反響が大きくてなあ、
Rmakeユーザーの方々が『ゲームクリア屋』のテーマを独自に解釈して、
多彩な作品を作られた。その数は13作品(当時)にも上る。
少なくとも作り手側から見ると、
2014年に一番盛り上がった企画なのではないかと思うよ。


作品数が多いばかりでなく、
どの作品にも作者の方の工夫が見られて、
それぞれ個性的で魅力のあるゲームになっていますね。
『ゲームクリア屋』という作品に対する愛を感じます。


そうそう。
本家の作品とはまた違った発想の作品があって、
ゲームを作る上で参考になるものもあるんだよね。
せっかくだから、作品のほんの一部だが紹介させてもらいますよ。



〈きゅうりさん作『???国のゲームクリア屋』〉



この作品は個人的には、一番評価しておるのだが・・・
とにかく仕掛けがなあ・・・すごいんだよ!


すごいじゃわかりませんよ。
できれば、具体的に説明していただきたいんですが・・・


いや・・・ネタバレになるから、
くわしいことは言えないのが非常に残念なんだが・・・
このゲームの仕掛けを思いつかれた、
きゅうりさんの発想にはとにかく脱帽するばかりだ。
こんなことができるのかと・・・

難易度はかなり高いゲームだと思うけど、
ある人の話によく注意して、ぜひ答えを見つけてもらいたいね。
わかったときには、きっと目からウロコが落ちると思いますよ。



〈mifaさん作『ゲームクリア学校』〉



こちらは物語づくりに定評のあるmifaさんらしい、
ストーリー重視の作品だ。
『ゲームクリア屋』の外伝と言うか、裏エピソードと言うか、
そういう感じの話になっておる。
本家の話と絶妙にリンクするところが実に素晴らしい!


mifaさんが描かれた鉛筆さんもとてもかわいらしいですね。
セリフの随所にパロディが仕込まれていますから、
元ネタを探してみるのもおもしろいですよ♪



他の作品も発想が豊かで独創性に富んだものばかりだ。
長さもちょうど良くて気軽に遊べるので、
本家とあわせてプレイしてもらいたいね。


そういえば、
博士も作品を応募されていたような記憶があるんですが・・・
あの作品はどうなったのでしょう?


あ~そ、そういえば、
そんなものもあったかもしれないなあ・・・
もしかすると、どこかにこっそりと公表されているかもしれませんので、
見つけたら、お暇なときに遊んでいただけるとうれしいかなって・・・


どうして、しどろもどろになるんですか?
まあ、企画の応募作品はテーマや期間が限定されるせいか、
プレイ数が伸び悩む傾向にあるようですが、
今回のレビューを機会に、このような作品もあると
知っていただければ幸いです。





それでは、まとめを。

『ゲームクリア屋』は、
ドリームさんの「あきらめない」という発想から生まれた作品だ。
この発想のおもしろさに多くの人々が共感して、
作品として人気が出たばかりでなく、
企画を通じて、同じ発想を使って他のユーザーが作品を作るまでになった。
この企画は近年ではまれに見るほどの反響があって大成功を収めた。

これほどの影響を与えたことを考えると、
この作品は、もはやひとつのゲームではなく、
『ゲームクリア屋』という独自のジャンルに成長した、
と言っても過言ではないと思うが、どうかね?


確かに、この作品が公表されてからしばらく、
Rmakeがとても活性化したような気がします。
ユーザーに訴えるゲームのお手本になるかもしれません。
これからもこんな風に、
Rmakeが盛り上がる作品が出て来るといいですね。

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コメント一覧

         mini mifa(投稿日:2015/03/06 06:43, 履歴)
こんにちは、コメント失礼します。

ゲームクリア屋は、本当に好きな作品です。
パソコン前で、うひゃうひゃ笑っていたのを思い出します。

我が奇作も、紹介して頂きありがとうございます。
みなさんひねってくるだろうから、息抜きになるものをという口実で、
趣味全開のものを作ったのは、若気の至りです。

またきっと、おもしろい作品とウェーブが生まれると思うと、楽しみですね。
Material 204926 1 mini 井戸乃博士(投稿日:2015/03/06 22:50, 履歴)
mifaさん、コメントありがとうございます♪

ゲームクリア屋はみんなに愛される魅力を持った作品ですね。
皆さん、それぞれに趣味が炸裂していて、
楽しい作品がたくさん出て来て非常に盛り上がったように思います。
出不精の博士も思わず参加してしまったくらいですからw
次はどんなウェーブが来るでしょう・・・?
      mini ルティゲル(投稿日:2015/02/28 19:08, 履歴)
うおー描いてくれてありがとうございます!
ルティちゃん大きい・・・(どことは言わない)
Material 204926 1 mini 井戸乃博士(投稿日:2015/02/28 22:04, 履歴)
ルティゲルさん、大きかったですか~
そこは外人体型ということで、ひとつ・・・


コメントありがとうございます♪
公表されている素材、ありがたく使用させていただいてます。
ブログのほうもいつも興味深く読ませていただいております。
Kx v mini katsux8(投稿日:2015/02/27 20:43, 履歴)
わお!ゲームクリア屋さん最近の事のようでもう1年近く経つのかー!

シンプルながら謎が解けた瞬間が癖なるゲームでしたね!(笑)
皆さんの投稿された作品もそれぞれ違った個性が出てたなぁ~。

イラストいいですね~。ルティゲルさんは公式絵とあまり変わらない気がするのに
何処かセクシーに感じるのが不思議!
そして何よりうー軍曹といーさんのカラーイラストがなんか新鮮w
Material 204926 1 mini 井戸乃博士(投稿日:2015/02/27 23:37, 履歴)
もう1年近くも経つのか・・・
時間の過ぎるのは何と早いんだろう・・・
ま、また無駄に年老いてしまった・・・


シンプルな中にも工夫が見られる作品でしたね♪(完全スルー)
他の方の作品も手の込んだ作品、ほのぼのした作品、殺伐とした作品など
多彩な作品があって今見ても楽しめると思います。

絵に触れていただいてありがとうございます。
余裕があれば、また少しずつ描いていこうと思います。
User icon mini 退会したユーザー(投稿日:2015/02/27 19:28, 履歴)
レビューありがとうございます!
ゲームクリア屋がこんなに人気になるとは思ってませんでした。

人気が出たから2,3,4を作りましたw
人気がなかったら作っていなかったかも…。

それと、あの黄色のオリキャラは「えんぴつイエロー」という名前ですよ~。
Material 204926 1 mini 井戸乃博士(投稿日:2015/02/27 23:28, 履歴)
コメントありがとうございます♪
発想が斬新だったのが人気の秘訣かもしれません。
どの作品もおもしろかったです。

企画もお疲れ様でした。
いろいろと豊かな発想の作品が見られて、
楽しく参加させていただきました。
博士の作品も評価していただいて、ありがとうございます♪
Cdv30200 aoi icon mini aoihikawa(投稿日:2015/02/25 20:06, 履歴)
この作品は、
お互いにゲームを作っている方が集まっている
Rmakeならではの
面白い広がり方をみせた作品ですね

何がきっかけとなるか、
確かではありませんが
いろいろな発想の作品が
これからも生まれてくると良いですね
Material 204926 1 mini 井戸乃博士(投稿日:2015/02/27 23:08, 履歴)
そうですね。
企画の投稿作品が予想外に多くて驚いた記憶があります。
特に作り手の方は大きな魅力を感じたのでしょうね。
博士もこの企画に参加したゲームが初めての作品だったので、
思い出深い企画ですw