先生！　大変です、この星の住人の一人が我々の姿を突きとめたようです！　
一体、どうやって……？

ふむふむこれは非常に興味深い。この者にはどうやらハッキング技術も、
観察機を操る技量も持ちわせていないようだ。
それなのにどうやって我々の姿を突きとめたのか。
どうやら、ある募集をかけたようだが……。

募集ですか……ひょっとして目撃情報！？　
ということは、この星の住人達には既に我々のことが知られている！？

いや待て。言語アルゴリズムを解析した結果によると、
どうやらこの者は全くの空想で、我々のことを描いたらしい。
この募集内容は我々の“姿”を集めるというモノ。
全くの偶然のようだが、偶然で片付けるには余りにも惜しい。
まさか、全くの別の次元から、我々の姿が観察されてるのではあるまいな！？

そんなバカなことが……。

ともかくこれは、非常に有意義な論文が書けそうだ。
ひょっとすればこの猛毒の星の落とし子達は、
我々が築いた以上の情報文明を手に入れたのかも知れぬ。
座標なら特定した、早速観察機を送り込もうではないか！