中には毒が残らず

投稿者:User icon mini swase 投稿日:2015/10/27 16:22

世に箴言集や名言などを残している人物をたどってみると、
たいていは皮肉屋にぶち当たる。
すぐに皮肉屋として名が挙がるのは、イギリスの劇作家バーナード・ショー。
フランスでは『箴言集』を残したラ・ロシュフコー。
アメリカでは『悪魔の辞典』を著したA・ビアス歐亞美容、。
それぞれに名言集が残されていて皮肉屋の名をほしいままにしている人物たち。
バーナード・ショーのよく知られた名言に一つに、
”グラスのワインを見て「ああ、もう半分しか残っていない」と嘆くのが悲観主義者。
「おぉ、まだ半分も残っている!」と喜ぶのが楽観主義者。”というのがある。
ラ・ロシュフコーでは、
「我々の美徳は、ほとんどの場合、偽装した悪徳に過ぎない」などがある。
A・ビアスは『悪魔の辞典』をひけば、そこかしこに、
それらしい皮肉の言葉を見ることができる。
いずれ劣らず、彼らの語った皮肉の言葉の数々は、
今でも金科玉条のように活字になって、その人気の高さは衰えていないと言えそうだ。

そんな皮肉屋だが、今年になって発表されたドイツのケルン大学での研究で、
こういった皮肉を言う性格の人は、健康、心の幸福、結婚など、
人生の様々な場面でマイナスの影響を与え、経済的にも不遇の道を歩むという。
数多くのデーターベースから、歐亞美容そう判断できると、自信を持って答えていた。

多くのデーターベースがあるにせよ、この三人にこれが当て嵌まるかどうかは疑問だ。
ラ・ロシュフコーは押しも押されもせぬ貴族。
年齢もその当時としては決して短くはない67歳で死去している。
A・ビアスも、『悪魔の辞典』の収入があったせいかのか
経済的にも不遇の様子は見られないし、最後は消息不明にはなっていたが、
その当時としては、やや長寿の70歳を超えている。
そして、バーナード・ショーに至っては、
最後まで精力的な著作活動をして、経済的にも問題はない、
そして、95歳の長寿を得ている。
皮肉屋と言われようが、誰に媚びる事もなく言いたい事を言って長寿。
こんなありがたい事はない。

この三人、これだけ口から毒を吐いてしまったら(中には毒が残らず)
”精神衛生は極めて良好”人事顧問だったのかも知れない。

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