その教え魔

投稿者:User icon mini srtf 投稿日:2015/03/03 16:22

ひとくちに社交ダンスといっても、様々ある。
目的が、ひとそれぞれだ。
お仲間と集い、汗を流し、健康維持のためのもの、
あるいは、自と闘い、技を極め、向上をめざすもの、
または、その中間のもの。

ある程度の年配、高齢になると、もう向上はしない。
低下もやむをえず、維持するのが精一杯。
なので、練習、習得期間、向上できる期間に、どれだけ、ものにするかが、その後のダンス人生を左右する。
わたしは、いま、練習・習得期間だ。
ゼロから出発して、5年7ヶ月。
初級の最後のほうから中級の入り口にかけて、といったところ。

同じ年月をかけても、その内容によって、習得度合いや進度が異なる。
団体レッスンは、一方通行。足型を習うだけ。
良い先生に当たれば、ステップ以外の、とても重要なことも教えてくれる。
ただし、一方通行。
ついてこれる人だけ、習得レベルに到達している人だけが、身に付く。
それに満足できずに、個人レッスンを受ける。そういった推移の人が多い。

わたしの場合、最初の4年8ヶ月は、団体レッスンだけだったので、基礎的な内容の一方通行。
しかも、団体レッスンも、先生によっては、とてもいい加減なものや、効率の悪いレッスンがあり、あたりはずれがある。
貴重な時間を浪費し、試行錯誤の結果、今の団体レッスンに落ち着いたが、
去年の夏からは、団体に加えて、個人レッスンを併用。
さらに、今春から、門外修行の場として、パーティ参加を追加した。

個人レッスンの先生が、現役競技プロということもあり、レッスン内容は、今は、「正しい基礎入門」。
あいまいなところがない、とてもキッチリした内容だ。
団体レッスンでは習わなかったことばかりで、目から鱗(うろこ)。
わたしのペースなので、牛歩よりも、もっと遅い、亀か、アリの歩みではあるが。

パーティでは、わたしが初歩的なことしかできないので、いろいろ教えてくださる「教え魔」が多い。
ただし、正しいことかどうかは、疑問。
「現役プロに個人レッスンを受けている」とは、
プライドに満ち溢れて教えてくれている人には、やはり言えない雰囲気なので、
その場では、おとなしくきいている。

教え魔と顔見知りになってくると、同じ人と踊るケースが増える。
その教え魔、曰く「最初は踊れなかったのに、ボクが教えていってから、どんどん上達している」と。
「いえ、わたし、5年以上前から踊っていて、
団体レッスンと同時進行して、現役プロの個人レッスンを受けてるんですが・・・」、とは、やはり言えない。

いろんな人と踊りたいのに、その人ばかりが、教え魔をしてくれるおかげで、他の人と踊るチャンスも減少する。
踊ってくれる人がいなくて、ずっと壁のシミもつらいけれど、
踊ってくれる人が現れても、わたしの目指す、基礎をしっかりクリアした正しいダンスと違う人だと、げんなりする。

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