唯一の女の子として育

投稿者:User icon mini jisoower 投稿日:2014/03/10 12:21

そんな父の名前は結城大祐(ユウキダイスケ)48歳。ある総合商社の企画部調整課の課長。職場では忙しい課と言われていると後から知った。その時は世間知らずと思った。私の名前は結城真輝、まもなく17歳になる女子高生。結城大祐と結城美輝の3番目の子供として産まれ、4人兄弟の唯一の女の子として育てられた。母に似て美人だと父に言われているが、自分ではそうは思っていなかった。でも母からは綺麗だと何時も言われている。

私には2人の兄と1人の弟がいる。長男の名前は千晴で23歳の大学4年。只今、就活中、少し焦っている。次は次男の晴海で20歳の大学2年、三男で弟の晴輝も15歳の中学3年、高校受験生。併せて4人兄妹。その中でお姫様的な存在なのが私です。だから何時も二人からは可愛がられていた。

この日の約束も数日前に父の方から嫌がるのに無理に頼まれ、つい昨日の朝も私が確認をして喜んでいたはずなのに、また、すっぽかされそうになった。勿論、今度こそは守ると約束をしていたので少しだけ遅れて来た。

その父との約束は一緒に母の誕生日プレゼントを買うと言う事でした。6月21日は母の45回目の誕生日で、父から相談され、今日も部活を休んで、母の為に父へアドバイスをする為に某デパートの1階入口付近で待合わせをした。

そもそも最初の待合わせは水曜日でした。
朝、起きると新聞を読んでいる父に言いました。
「夕方の午後5時半だからね。絶対に忘れないでね」
と頼むようにお願いをしたけど、その言葉を聞いているのか、聞いていないのか、忙しい時は上の空の状態。返事は良かったものの、後から考えると、これまでの失敗のパターンだと気付いたが既に遅かった。予定時間の30分前に早く着いたのに、待っても、待っても現れることなく既に30分も経過した。もう待てないと思い父の携帯に連絡を入れた。

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