ハクの事情
投稿者: dengluk 投稿日:2014/03/03 17:55
≪フリージャズ屋
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ジョニーの第二の人生は≫
凛太郎が2泊入院している間、ハクは妙に大人しかった。
凛太郎を抱いていると、ボクもといつもは甘えてくるけれど、一人だとほとんど甘えても来なかった。
そして凛太郎が帰ってきたら、また一緒に甘えるようになった。
ふと思い浮かんだのは、ハクは凛太郎をコピーしているのではないかということ。
ハクを引き取ってすぐに、お座りやお手ができるかと試したことがあった。
一人の時は何もできなかったけれど、ご飯を前にした時、あまりに簡単にできたので、これは仕込まれたのかと思ったのだが、実はそうではなく凛太郎の真似をしていた。
ウソみたいな話なのだけど、これは本当の話だ。
彼はご飯が食べたかった。だからどうしたら食べられるかということを考えたのだ。
もう1匹いるあいつの真似をしたらきっと食べられるとわかったのだ。
私はハクの視線を追った。凛太郎を見ている。そして凛太郎のする通りにしていた。
私の言葉を理解してお座りやお手をするのではなく、ひたすら凛太郎の真似をしていた。
そして悲しいことに彼は「よし」も「待て」も長らくわからずにいた。ただただ凛太郎の真似をしていた。
何故こういうことがわかったかというと、「絶対真似をしている」と思った私が、食事をバラバラにして、お座りやお手を要求したら、彼は何もできなかったから。
なので、ハクを相手にお座りやお手、伏せまでは割にしっかり教えた。ただ、伊賀市に住んでいた時はハクは「土間犬」をさせていたこともあり、話しかける機会が少なく、小さい時からしょっちゅう話しかけてきた凛太郎に比べると、話が通じない相手ではある。
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