初めてお目にかかる。我は見てのとおりの蒼狼。
近しき者は我を「威風君（いぶき）」と呼ぶ。
貴殿も呼びたくば、そう呼んでもらって構わぬ。

本来、人の言葉はほとんど話さぬのだが、
今回は案内役という立場ゆえ人語を使わせてもらう。
拙いところもあるかもしれぬが、よろしく頼む。

さて、本作「ひとり天龍」のことを話す前に、
主役にいてもらわなくてはならぬな。
・・・む？
あちらの方から来る、
したり顔をした妙に自信に満ちた態度の侍は・・・
そなた、もしや九頭龍か？

誰だ？俺の名を呼ぶのは・・・
いかにも俺が九頭龍覇様だ。
九つの頭の龍に、
「覇王」の「覇」、
「殿様」の「様」と書く。
覚えておいてもらおうか。

これは、ご丁寧に。我は威風君と申す。
・・・なるほど、
出会った相手には必ず自己紹介する男だと聞いていたが、
噂どおりだな。
自己主張が強いと言うか何と言うか・・・

何言ってやがる。
初対面の相手には挨拶すんのが礼儀ってもんだろうが。
それに俺は、いずれ天下を取って世に知れ渡る人物（予定）だからな。
俺の名をしっかり覚えさせておかねえとな・・・

謙虚なのか傲慢なのか、よく分からぬ奴だ・・・

だが主役も来たので、
まずは本作の背景を簡単に説明しよう。

本作の舞台は三上（みかみ）という所だ。
我もこの地に住み着いて久しい。
見てもらえば分かるかもしれぬが、
周囲を山に囲まれた自然の豊かな地だ。

北の山道を抜けると、東の政の中心地「恵都（えど）」に着く。
三上も恵都の領内であるのだが、人の手がほとんど入っていない。
北の領国と比べて人口も少なく、町や城もほとんど見られない。
・・・九頭龍、そなたは何故このような場所に来たのだ？

そうだな・・・
城があるって噂を聞いたっていうのもあるが、
お前さんの言うように、
ここは恵都の領国の中では人の手が入ってなくて盲点なんだよな。
自然が多いんで国を作ったら国力も豊かになるだろうによ。
そういうわけで、ここを密かに占領して恵都攻略の足掛かりにしようってわけだ。
名案だろ？

ふむ、一応戦略的な考えはあるのだな。
それが上手くいくかは疑問だが・・・
ともかく、そなたは自分の領地を手に入れるために三上の地にやって来た、
というところから物語が始まるのだな。
では、最初の流れを見ていくことにしよう。

俺の伝説が始まるってわけか。

本作を始めると、最初に難易度を決めなければならぬ。
難易度は次の三段階の中から選ぶ。

剣客、剣豪、剣聖の順に難易度が高くなるが、
我の調査によれば、最初は無理をせずに「剣客」を選んだほうが良いようだ。
・・・ところで九頭龍、この女性は誰だ？

さあな？前に会った覚えはねえな。
いきなり声を掛けて来て、いろいろと世話を焼かれたんだが、
その後、どこかへ行っちまった。
誰なんだろうな？
俺の追っかけか何かかねぇ・・・

自意識過剰な奴め、そんな奇特な者がいるか？
そなたも少しは疑問を感じるべきだと思うが・・・

難易度設定が終わったら、
最初の城の攻略（アクションステージ）に移る。

最初にこのように攻略する城の名が表示され、
城の概要を示した文章が現れる。
攻略のちょっとした手掛かりになっていることもあるので、
心に止めておくと良いぞ。

城の途中には結界があり、記録（セーブ）ができる。
結界は城の節目となる場所にあるので、
こまめに記録しておくのが基本だ。

最後には城主（ボス）がいる。
この城主を倒せば、晴れて城を我が物にできるというわけだ。
当然、道中に現れる敵よりも強いので心して戦うことだ。

この犬走って奴の隣にいるのは・・・
どう見てもお前だよな？

城主を倒すと、成績に応じて賞金が手に入る。
賞金は途中で倒した敵の数などによって加算される。
余裕があれば、より高い賞金を狙ってみるのも良いかもしれぬな。

金は必要な道具や装備を買うのに必要になるからな。
多く稼ぐに越したことはねえぞ。

以上が最初の流れだ。
この後は、手に入れた城を拠点にしながら、
この流れを繰り返していくことになる。

だいたいの流れは分かった。
しかし、俺の活躍ぶりが今一つ伝わらなかったんだが・・・

それは実際に遊んだ人が確かめればよいことだ。
次回は、操作や道具の使い方などについて説明しよう。
それでは、次の機会にまたお会いしよう。