マップ・シーンをクリップしてみよう3(ノベルゲーム応用編)

投稿者:Material 204926 1 mini 井戸乃博士 投稿日:2013/11/16 06:50 【レビュー】

簸川葵さんのマップ・シーン素材レビューも3回目となりました。
前回、ノベルゲームを作りやすくする素材を紹介しましたが、
今回はノベルゲームを使って、より多彩なゲームを作れる素材を
紹介したいと思います。

確かにノベルゲームはノベル以外にもいろいろなゲームが作れるな。
わしも実際に様々なジャンルのノベルゲームを見てきた。
でもな、ラヴィ君よ、
自分で作るとなるとそう簡単にはいかないだろう・・・?

ご心配には及びません♪
簸川さんが、質の高いゲームを作る手助けとなる素材を
用意してくれているんです。
今回は前半部分ということで、その中でも
比較的、手軽にゲームを作れる素材をご紹介します。


ぷちくいず

《概要》

→シーン素材

↓サンプルゲーム


まずはゲームの内容から。
タイトルどおり、出題されるクイズに答えるゲームです。
問題は4択で制限時間があります。
一定数の問題に答えると、最後に成績が発表されます。
サンプルゲームでは、こんな感じになっています。


ジャンルは「ライフスタイル(一般常識)」「コンピュータ」「アニメ・ゲーム」
から選ぶのだな。問題は10問か。
他に3つのジャンルを混ぜて20問に答えるモードがあるなあ。
じゃあ、わしは一般常識が無いので順当に「アニメ・ゲーム」を選んで、と。
・・・うわ、結構マニアックな問題だな、全然わからん。
採点も厳しめだなあ・・・こりゃ何度も挑戦しないといかんな。
ええと、メモはどこにあったっけ・・・

あの、お楽しみのところすみませんが、
これはあくまでもサンプルです。
今から、素材の使い方を説明しますからね。
ここからが本題ですよ。


《使い方》

こちらのスクリプトを、ノベルゲームのシーンエディタにコピーペーストしてください。

この素材のすごいところは、スクリプトの内容を書き換えることで、
オリジナルのクイズゲームが作れるところです。

例えば、こちらは環境を設定するスクリプトです。
問題画面に表示する絵や、BGM、効果音等を
設定します。

こちらは問題を設定するスクリプトです。
出題数を変えられるほか、
スクリプトに文章を入力することによって
問題文と選択肢を、自分で好きなように
設定することができます。

ほほう、こりゃ面白い。
知識のある人は、ジャンルも自分で決めて
問題を作ることができるわけだ。
プログラムを組む手間がかからないのはありがたいなあ。


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うーむ、こういうゲームを作るだけでも大したことなのに、
他の人も手軽に利用できる素材にしてしまうとは・・・

感心されていますね?
では、もう1つ同じように手軽にゲームを作れる素材を紹介しましょう。
この素材が公表された時は、Rmakeの中で流行になるくらい、
反響が大きかったんですよ。


イラストくずし

《概要》

→シーン素材
→素材1(背景)
→素材2(パドル・ボール)
→素材3(ブロックの枠線)
→素材4(アイテム)
→使用マニュアル

↓サンプルゲーム



これは・・・ブロックくずし?

そうです。
パドルでボールを打ち返す、
オーソドックスなブロックくずしです。

いや、オーソドックスかもしれないけど・・・
ノベルゲームだよね、これ?
アイテムまであるし・・・
こんなゲームが作れるという時点で、
わしは驚きあきれるばかりなんですけど・・・

驚かれるのは、まだ早いと思いますよ・・・
簸川さんが公開されている素材を、
ご覧になってください。


《使い方》

こちらのスクリプトを、ノベルゲームのシーンエディタにコピーペーストしてください。
他に専用の素材が4つあります(素材1(背景)素材2(パドル・ボール)素材3(ブロックの枠線)素材4(アイテム))。クリップしてゲームエディタのリソースエディタで「クリップから追加」を選んで追加します。

このゲームには一つ特徴があります。
「イラストくずし」という名前のとおり、
ブロックの下にイラストが隠れていて、
ブロックを崩すと、だんだんイラストが見えてきます。

素材として公開されているスクリプトを編集することで、
ブロックの下のイラストを自由に変えることができます。

背景イラストを設定しているスクリプト
(左の赤枠で囲んだ箇所)を編集して、
好きな画像のIDに変更してください。


具体的な使い方は、他の方が作ったゲームを見た方が、
分かりやすいと思いますので、使用例を見てみましょう。


《使用例》

池ちゃんさん作 いらすとくずし~俺は一枚絵描けないから他の人のを借りる~


こちらの作品のように、既に素材として公表されている画像を
イラストとして使うこともできます。


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いや、驚いた。
簸川さんは実に多彩なジャンルで
クオリティの高い作品を作っているんだな。
しかも、それを素材として提供することで、
Rmakeで作れるゲームの可能性が広がっている。

そのとおりですね。
あとは、素材を最大限に生かしてくれる
作者さんがいれば、良質なゲームが増えて
Rmakeも活性化すると思います。

夢が広がるなあ・・・
ところで、まだ続くんだよね?

はい。
次回が最後になりますが、
ノベルゲームで作れる、
アクションゲーム・シューティングゲームを
紹介したいと思います。

今回はここまでとさせていただきます。
読んでいただき、ありがとうございました。

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コメント一覧

Cdv30200 aoi icon mini aoihikawa(投稿日:2013/11/16 09:03, 履歴)
今回は、「くいず」と「イラストくずし」メインの
紹介記事ですね

毎回、丁寧な解説と
実際に利用された作品紹介
ありがとうございます

記事の順序が
製作において難易度順に
なっている感じのところも
とても良いですね
Material 204926 1 mini 井戸乃博士(投稿日:2013/11/16 14:45, 履歴)
コメントありがとうございます。
博士の方はレビューするたびに、
素材の多様さと充実ぶりに、
ただただ、感心するばかりです。
「イラストくずし」のように、いろいろな作者さんが
共同で作品を作れるのは素敵ですね。
機会があったら参加してみたいと思います。