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おらぁ!
ありゃ、長くなっちゃった?ごめんなさい。
次の人は主人公メインに戻すなり、老人メインを進めるなり好きにして!
――――時を遡ること、1ヶ月前。 「おいっ、次は!?次はどうすればいいんじゃ!?」 目を血走らせて吠える老人。 「クククッ……そう興奮するな老人よ。体に毒だぞ?」 薄暗い廃墟の中、赤ワインをグラスに注ぎながら全身黒タイツの男は笑う。 「くっ……!」 悪い!なんて、悪い奴なんじゃ! 老人はタイツ男を睨みながら心の中で毒づく。 彼はそもそもタイツが嫌いだった。理由は軟派な感じがするから。 和服とまでいかなくてもいい。だが、硬派はジャージを着るべきだ。 老人の毒は止まらない。 こいつは悪役じゃ。笑い方からして悪い。じゃから、間違いない。 多分、難解なトリックを駆使する殺人犯じゃ。 漫画で見た。じゃから、間違いない。 「……。」 じゃが、それでいい。それでこそ頼りになる。 老人は黙ったまま静かに頷く。 何故なら老人が渇望する悲願とそのタイツは、まさに同じ色をしているから。 闇と同じ色をした男……彼に従うしか老人に選択肢は無い。 「名前だ。」 ポツリと黒タイツの男が沈黙を破る。 「は?な、名前……?何の話じゃ!?」 「次に必要なピースだよ。貴方の…… いや、我々の悲願を成就させるために必要な最後のピース。」 「どういうことじゃ!?分かるように言え!」 「本人が直筆した氏名……どうだ?『いかにも』だろう?」 「……。」 確かに『いかにも』だ。 オカルトじみた禍々しい儀式を行うために必要なアイテムとしては……。 「ちょっと待て。誰の氏名じゃ?誰が直筆した氏名が必要なんじゃ!?」 「1万5千人。」 「……は?」 「1万5千人だ。ただし、ここの市民の物で無くてはならない。」 「なるほど……。」 その巨大な数字を前にして、老人は冷静だった。 己の野心を省みてみれば、それくらいの対価は当然だと納得できたからだ。 「ちなみに……じゃが……。」 「何だね、老人?」 「儀式の後……その名前を書いた人間は……。」 「ククッ……。」 「いや、何でもない……わしには関係のないことじゃった。」 「そうだ。その通りだ老人よ。他でもない、貴方が憎むべき復讐の対象…… そのほんの一部の身にどんな危険があるのかなんて、案じる必要はない!」 「あぁ……わしはもう行く。時間も無制限ではあるまい?」 「その通りだ老人よ。タイムリミットは5月の6日。」 「ふふっ、とんだゴールデンウィークになりそうじゃの……。」 老人は小さく毒づきながら、黒タイツの男に背を向け歩き出した。 軟派な男との長時間の会話は疲弊を加速させる。 もしも、次に誰かと協力するのならば、もっと硬派な…… 「ジャージを着た男がいい……。」 老人は、口元のシワをじわりと深めた。
次の人は主人公メインに戻すなり、老人メインを進めるなり好きにして!
次の人は主人公メインに戻すなり、老人メインを進めるなり好きにして!