1日だけ休みというのが多い僕は

投稿者:User icon mini apingqligong 投稿日:2017/10/11 15:33

休みを終え、
明日から仕事というときに
僕を憂鬱にさせる作業があります。




それは
髭を剃ることですね。
まあ、
1日だけ休みというのが多い僕は
すくなくとも1日おきで
髭を剃ることになるのですが、
今回はまれにあった4日の休日あけです。




これはほんとうに憂鬱でしたね。

昔のヒッピーが
髭を伸ばしていたように
僕にとって髭を剃らないことは
社会へのささやかな抵抗なのです。

なので、
髭を剃るという行為は
象徴の破壊みたいな意味合いを持つわけです。

ま、
かなり大袈裟な言い様ではありますが
それくらい憂鬱だということです。
生え伸びた無精髭に剃刀をあて
それを優しく引き下ろすとき
自分がくだらない社会の一員であることを
思い知らされるんですよね。

簡単な感想に置き換えれば、
「ああ、明日から仕事か」に
なるのでしょうけど、
剃刀に絡みつく伸びた髭を
ぬるま湯で流し落としながら
溜息を洩らしてしまいます。




労働の疎外を感じつつ
つまらない義務を

果たさなければならないなんて嫌だーーと
激しく思います。
革命が起こりでもすれば
馬鹿げた軛からはずされるはずだーーと
夢想します。

しかし、
そう考えているうちにも
僕の顔からは髭が失われていきます。
なめらかな肌があらわれ、
一端の労働者に逆戻りというわけです。

いえ、
革命なんて起こらない方がいいですけどね。
つるんとした顎を撫でながら
僕は明日からふたたびはじまる
くだらない労働について思いをはせます。

ま、
くだらないことに違いはないけれど
やらなくちゃならないことにも
変わりはないですからね。
好き勝手やって暮らしていくためにも
労働は必要なものなのでしょう。




鏡に映る
髭の無い顔は
現状への肯定を若干は感じさせるものに
見えました。

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